ギリシャの医師ヒポクラテス(紀元前460年ごろ - 紀元前370年ごろ)は,歩くことを「人間にとって最良の薬」と述べたといわれています。
歩くことに関して,こんな格言さえあります。
「わたしには2人の医者がいる。左足と右足である」。
確かに昔から,歩くことは健康に良いと言われていますが,なぜなのでしょうか?
ある研究では,座っていることの多い人と比べると,よく歩く人は病気になりにくいということがわかってきました。
研究結果によると,歩くと心臓病や脳卒中の危険が減り,インシュリンを用いる能力が改善されるため,糖尿病を予防できます。
骨の強さが保たれ,骨粗鬆症を防げます。体力,柔軟性,スタミナが増します。体重の維持にも役立ちます。
睡眠の質が改善され,歩いているときにいろいろな景色や情報が脳の中に入ってくるので脳の働きが活発になり,うつ病に対抗する助けにさえなります。
ある研究者たちは,15分の散歩は弱い精神安定剤以上に不安や緊張を和らげるということを発見しました。
スポーツジムに行って運動することがなかなかできないという方は,まずは自分の家の周りを散歩してみるのはいかがでしょうか。今まで気づかなかった景色や風景を発見できるかも!?
もちろん安全に十分気を付けて,いつもより少し早歩きで散歩するなら心身ともにリフレッシュできるかもしれませんよ!